【今週の労務書】『要説 キャリアとワークルール』

2019.04.13 【書評】
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若者に副業の利用勧める

 学生や若年社会人を主な対象として、キャリア論や労働法の概要を解説したのが本書。著者が大学の授業、社会人向けの講座などで伝えている内容をベースに12テーマを厳選し、加筆修正をしている。

 キャリア論の解説では、労働者や家庭人などといった人生で果たすべき役割を7つに分けて年齢と重ね合わせた「ライフキャリアレインボー」などの理論を紹介し、長期的な視野からバランスの取れた人生を考えられる構成とした。中高年のキャリアにも触れ、副業・兼業などを利用しつつ、専門性や交際力などを高める道を模索するよう勧めている。

 労働法関係は、労働時間や割増賃金、労働組合関係などについてコンパクトにまとめており、短時間で要旨をつかむことが可能だ。

(中川直毅編著、三恵社刊、TEL:052-915-5211、1650円+税)

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平成31年4月15日第3205号16面 掲載
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