ピットへの墜落で労働者が死亡 手すりを外した状態にしていた会社を送検 都城労基署
2019.04.23
【送検記事】
宮崎・都城労働基準監督署はピットに墜落し男性労働者が死亡した労働災害で、産業廃棄物の中間処理業者と同社の工場長を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで宮崎地検都城支部に書類送検した。
労働災害は平成30年5月7日、宮崎県都城市内にある同社の工場で起きた。59歳の男性労働者がバキュームカーからホースを使い、汚泥を移送する作業をしていたところ、深さ約3.5メートルのピットに墜落した。労働者は救急搬送されたが同日死亡が確認された。
墜落の瞬間を見ていた者はいないが、タンクの点検台から落ちたとみられる。点検台は手すりの一部がなく、墜落のおそれがあった。工事の関係で一時的に取り外したものを、そのままにしていたという。
労働安全衛生法は、高さ2メートル以上の作業床の端や開口部に手すりなどを設けることを義務付けている。
【平成31年3月26日送検】