労災かくしで土木工事業者を送検 左足捻挫で2年近く療養も 青森労基署
2019.04.24
【送検記事】
青森労働基準監督署は休業4日以上の労働災害が起きたにもかかわらず労働者死傷病報告を提出しなかったとして、土木工事業者と同社の取締役副社長、課長の1社2人を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の疑いで青森地検に書類送検した。
労災は平成29年5月18日に、同県東津軽郡の橋梁の補修工事現場で起きた。同社の労働者が橋の基礎部分に矢板を打ち込む「クリアパイラー」の上で作業していたところ、転落して左足首を捻挫した。副社長と課長は大したケガではなく、数日で治るだろうと考え死傷病報告を提出しなかったという。
違反は被災労働者からの情報提供で発覚した。労働者は被災から2年近く経った送検時点でも療養中だという。
【平成31年4月4日送検】