【今週の労務書】『これだけは知っておきたい!スタートアップ・ベンチャー企業の労務管理』

2019.05.11 【書評】
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成長に併せた体制を

 スタートアップからIPO(新規上場株)準備期まで、ステージごとに求められる労務管理について解説した一冊。起業間もない会社は労務管理が問題になることは少ないが、会社が大きくなり、従業員の数も増えてくると、問題が表に出てくるようになり、会社の成長に併せた体制構築が求められる。

 IPOが視野に入る時期になると、上場に向け労務管理体制も審査を受ける。とくに未払い賃金については厳しいチェックが待っており、未払い分の精算に時間がかかり、上場が遅れてしまうケースもあるという。そのため、創業期からコンプライアンスを意識した労務管理体制を構築しておく方が、結果としてコスト・労力の削減ができると強調している。起業時に一読してもらいたい。

(寺島有紀著、アニモ出版刊、TEL:03-5206-8505、1800円+税)

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令和元年5月13日第3208号16面 掲載
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