30年労災は過去10年で最多 50歳以上が半数占める 栃木労働局
2019.05.27
【監督指導動向】
栃木労働局は、平成30年の労働災害での死傷者数が過去10年間で最多になったと発表した。休業4日以上の死傷者数は1930人(前年比84人増)で、うち14人が死亡(同2人減)している。
業種別では、第三次産業が861人(うち7人が死亡)と4割以上を占めた。製造業が551人(同2人)、建設業が193人(同1人)、道路貨物運送業・陸上貨物取扱業が240人(同3人)と続いている。
事故の型別では、転倒が477人、墜落・転落が272人、無理な動作等が244人、はさまれ・巻き込まれが240人などとなっている。死亡災害に限ると、交通事故が8人、墜落・転落が3人、はさまれ・巻き込まれが2人、感電が1人だった。年齢別では50歳以上が全体の49%を占めた。
同労働局では労災の発生状況を踏まえ、今後、転倒災害と50歳以上の高年齢労働者の労災防止に重点的に取り組むとしている。