屋根ふき作業中に墜落 設置済みの墜落防止用ネットを撤去しながら作業 多治見労基署
2019.05.29
【送検記事】
岐阜・多治見労働基準監督署は、墜落防止措置などを講じなかったとして、2法人3人を労働安全衛生法違反の疑いで岐阜地検多治見支部に書類送検した。
送検したのは、建築一式工事請負業者と同社代表取締役、専務取締役、および2次下請の建設業者と同社代表取締役である。建築一式工事請負業者は安衛法第30条(特定元方事業者等の講ずべき措置)、建設業者は安衛法第21条(事業者の講ずべき措置等)に違反した疑い。
平成30年9月、岐阜県瑞浪市の工場新築工事現場において、建設業者の労働者が屋根ふき作業をしていたところ、高さ8メートルから墜落し死亡する労働災害が発生した。当時、墜落防止用ネットがすでに設置されていたものの、「最終的には撤去する」という理由で、墜落防止用ネットを外しながら屋根ふき作業するよう指示していたという。高所作業車を使用するなどの代替措置は採っていなかった。
【平成31年3月13日送検】