公平な視点で問題解決/酒井世津子社会保険労務士事務所 酒井 世津子
社会保険労務士として独立開業し、今年の9月に2年目を迎える私は、まだまだ駆け出しの身であり、試行錯誤と日々鍛錬の日々を送っている。
僅少ながらも、ご紹介などからお客様とのご縁に恵まれ、働き方改革に伴う就業規則の改訂や作成に携わる機会をいただいたり、顧問先様の労務管理、労働問題のご相談などのアドバイスをさせていただいているが、自分の知識が正確なものか、また、私自身の考え方は倫理に基づき公正であるかなどを常に自問自答しながら、公平でフラットな視点から問題解決を図ることを強く念頭に置いている。
企業様ごとに業種・規模・企業風土・組織体制や人員構成が各々に異なる現実を踏まえると、労務管理や労働問題の解決は決して簡単ではないうえに、一朝一夕にできるものではない。
また、潜在している問題点やリスクも踏まえて、企業様からのご相談に的確にお応えするということは、決して容易なことではない。法律や判例、通達の説明だけでは、人の気持ちのうえで納得のいく解決は、到底不可能である一面も痛感している。
丁寧な傾聴の姿勢で、私自身の感情や目線を入れることなく、常に公平な観点から物事を客観的に俯瞰したうえで、経営者側の主張・労働者側の主張の各々を冷静に把握し、「ヒト」の「心の機微」に敏感になりながら、絡み合った問題と感情論を可能な限り、穏便な終結に導ける方法を思案し、納得していただけるアドバイスをご提案することが責務だと常に考えている。
発生した問題が大きく、結果、訴訟に至る場合、解決のために必要となる時間や費用、精神的な負担や労力を想像すると、社労士として、問題が起きにくい労務管理のご提案と、トラブルが発生した場合には、迅速に早期解決を図ることは重要な使命だと強く思う最近である。
開業当初にお受けした仕事が、辞めた従業員から届いた手紙についてのご相談だった。
その問題が解決した日、社長様の安堵なさったお顔を拝見した私は、帰り道、「社労士になって本当に良かった」と思った。その気持ちは、一生涯、忘れないことを誓っている。
手続き業務の今後や、AI化の懸念から、自分の社労士としての将来に不安を感じないわけではない。しかし、労務管理やコンサルティングとしてのスキルがいつか強固なものになれば、社労士としての未来を決して憂う必要はないと信じながら、私自身の人生に向かって大きく羽ばたくことを目標に、これからも邁進していきたいと思う。
酒井世津子社会保険労務士事務所 酒井 世津子【愛媛】
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