林業 死亡災害4件で「緊急メッセージ」 基本の徹底求める 北海道労働局
2019.06.24
【監督指導動向】
北海道労働局は、今年に入って林業において4人が労働災害で死亡していることを受け、林業で働く労働者に向けて「緊急メッセージ」を発出した。4件の死亡労災がいずれも安全に関する基本的なルールを守らたなかったために発生していたため、「勘や経験に頼ることなく、各種法令やガイドラインを必ず守った作業の徹底を!」と呼びかけている。
同労働局安全課によると、労災の多くが立木伐採作業中のかかり木の処理中に亡くなっている。退避をしていない、ブルドーザーを使って倒していない――などのケースがあったという。
このため、安全対策を求める労働者向けの文書を作成した。林災防北海道支部や北海道森林組合連合会などにも文書の周知を要請している。労働者一人ひとりの安全意識を高め、多発する死亡労災に歯止めをかける。
メッセージの発出日は令和元年5月14日。