夏季休業中の非定常作業に注意 安全な作業手順を明確に 群馬労働局が呼びかけ
2019.08.13
【監督指導動向】
群馬労働局は、夏季休暇中の労働災害防止対策を呼び掛けている。休暇中の工場では、機械や設備の定期修理や保全作業など非定常作業が行われる。日常的に継続して行われる作業ではないため、事前の検討が十分でなく、作業に習熟する機会が少ないこと、外注の業者が輻輳して作業を行うことなどから労働災害が発生するリスクが高くなるとみている。「安全な作業手順を定め不明確な手順で作業を行わせない」「指揮命令体制を確立させ作業中の連絡調整を密にする」「安全な作業手順を関係者に周知徹底する」「安全な作業手順が守られているかチェックする」と、対策を示している。夏季休暇明けの始業時には、定期修理などで設備が休暇の前と違った状態になっていることもあるため、作業開始前の点検を確実に実施することが必要としている。
今年上半期までの労働災害発生状況は、前年同期より死亡、休業ともに減少しているが、食料品製造業、商業、小売業では労災が増加。転倒災害、挟まれ巻き込まれ災害が目立つことから、個別指導や集団指導などで労災防止の周知啓発を図っていくとしている。