労働災害多発で緊急要請 陸上貨物は昨年同時期の3倍に 神奈川・小田原労基署
2019.09.09
【監督指導動向】
神奈川・小田原労働基準監督署(千葉幸則署長=写真右)は8月23日、管内で労働災害が多発していることを受け、労働災害防止団体に対して緊急要請を行った。昨年同時期に比べて建設業で8人、陸上貨物運送事業で17人増加している(1~7月速報値)。
件数が約3倍に急増した陸上貨物運送事業では、荷役作業中の墜落・転落や荷物運搬時の動作の反動による被災が目立つという。建設業では傾斜地で作業中に転落して亡くなるなど2件の死亡災害が発生しており、事態を深刻に受け止めている。
千葉署長が、建災防小田原分会と陸災防小田原分会の分会長に要請書を手渡し、会員事業場で安全衛生管理体制を整備するよう周知徹底を求めた。