39件のうち安衛法違反が24件を占める 北海道労働局・平成30年書類送検状況
2019.10.10
【監督指導動向】
北海道労働局は、平成30年に管内17の労働基準監督署・支署が実施した書類送検の状況を取りまとめた。労働安全衛生法違反などの容疑で合計39件の処分を行っている。
内訳は安衛法違反24件、最低賃金法違反7件、労働基準法違反8件だった。前年と比べ、安衛法と最賃法は減った一方、労基法は増加している。
業種別にみると、19件の建設業が最多で、このうち17件を安衛法違反が占めている。
たとえば2月には札幌東労基署は、クレーンの巻き過ぎを防ぐ措置を講じなかったとして、建設業者を送検している(関連記事)。労働者が1カ月休業する労働災害が発生していた。
8月には小樽労基署が、29年に発生した労働者が2カ月休業する労働災害に関連して1法人3人を労災かくしの容疑で送検している(関連記事)。1次下請が首謀して犯行を計画していた。さらに、この件の調査を進めるなかで元請の療養補償に関する違反も発覚している。