【安全衛生・お薦めの一冊】『公衆災害防止対策有効事例集』

2019.10.29 【書評】
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ゲート支柱突起に緩衝材

 建設工事の多くが、公衆や周辺環境に少なからず影響を及ぼしながら日々施工している。小さなレベルでは、ちょっとした騒音や臭いだが、資材の落下や足場の崩壊などは死傷災害につながってしまう。法的責任はもちろんのこと、社会的責任が重くのしかかり、事業者は大きな損失をこうむることになりかねない。

 本書は、そんな公衆災害の防止対策の有効事例について、「第三者に対する注意喚起」「保護・養生」など8つのテーマごとに、写真や図などを用いて分かりやすく解説している。

 例えば、出入口ゲート支柱の突起物・突出部へ第三者が倒れ込んだ場合の対策では、突起箇所に緩衝材を設置した。ダンプアップによる架空線切断防止に関しては、大型ダンプトラック全車に、PTOスイッチを押すと警告音が鳴るとともに、連動してパトライトが点灯する仕組みを取り付けている。

(労働新聞社編、TEL:03-5926-6888、A4判、124ページ、1700円+税)

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2019年11月1日第2341号 掲載
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