労災発生場所偽り送検 受注への影響を懸念 仙台労基署

2019.11.05 【送検記事】
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 宮城・仙台労働基準監督署はいわゆる労災かくしを行ったとして、土木工事業者と同社の代表取締役、取締役の計1社2人を、労働安全衛生法第100条(報告等)違反の疑いで仙台地検に書類送検した。虚偽記載をした労働者死傷病報告を提出していた。

 労働災害は平成29年2月4日に、宮城県仙台市内の水害により壊れた橋梁の復旧工事現場で起きた。同社は下請として入場していた。同社の労働者が土手の上で作業していたところ、2メートル弱の高さを落ち、骨盤を骨折し約1カ月間休業した。代表取締役と取締役は共謀して、労災の発生場所を同社の資材置き場と偽って報告した。

 違反は匿名の情報提供で発覚した。虚偽報告の理由について、代表取締役と取締役は「仕事がもらえなくなると思った」と供述しているという。

【令和元年10月8日送検】

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