【今週の労務書】『労災保険の実務と手続き最強ガイド』
2019.11.09
【書評】
21の認定事例を掲載
制度の概要や申請書の書き方などを平易な言葉で解説したのが本書。労災・通災の認定事例も豊富に掲載した。
制度の概要では、1項目につき原則見開き2ページで解説。目次をみて容易に知りたい情報に当たれるうえ、各項目の最後には箇条書きで要約を載せるなど参照しやすい。
労災・通災の認定事例については、21事例を掲載し、どのようなときに該当するかイメージしやすくなっている。たとえば、自動車で出勤し一度職場に到着したがすぐにライトの消し忘れに気付き、駐車場に戻る際に市道で負傷した場合、出勤から時間の経過がほとんどないとして、通災と認定された。一方、終業後に職場内で3時間サークル活動をした後、帰宅中に災害に遭い死亡したケースは、通災と認められないとした。
(星野陽子著、アニモ出版刊、TEL:03-5206-8505、2200円+税)
令和元年11月11日第3232号16面 掲載