【今週の労務書】『働き方改革のすべて』

2019.11.30 【書評】
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改正法の背景理解に

 昨年6月に成立した働き方改革関連法が今年4月から順次施行されている。本書は働き方改革実現推進室で実務を担当した著者が、働き方改革のねらいや企業に求められる対応などを解説している。

 読み応えがあるのは第2章の「労働時間の上限規制」。平成27年に国会に提出された労働基準法改正法案には、労働政策審議会での労使合意が得られず、上限規制は盛り込まれなかった。その後、安倍首相を議長とする働き方改革実現会議で再検討が行われ、経団連・連合による労使合意に至り、労基法施行以来の大改正が実現したが、労使合意に達するまでの経緯が詳細に綴られている。

 改正法の内容はもちろん、背景の理解まで可能な一冊。対応を誤らないための必読の書といえるだろう。

(岡崎淳一著、日本経済新聞出版社刊、TEL:03-3270-0251、1600円+税)

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令和元年12月2日第3235号16面 掲載
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