転倒防止新聞で対策示す 車から降りた直後は要注意 秋田労働局
2019.12.06
【監督指導動向】
転倒災害の増える冬季を迎え、秋田労働局では管内の事業場に注意を呼び掛けている。同労働局健康安全課で「転倒防止新聞」を作成し、凍結した路面や傾斜のある出入口など転びやすいシチュエーションをイラスト付きでまとめた。
昨年の管内の転倒災害による負傷者の数は321人。労働災害全数の中で最も多く、特に12~3月の冬季に多発しているという。
凍結による転倒災害が最も発生しているのは、事業場の「駐車場」。朝晩の冷え込む時間の利用頻度が高く、車から降りた直後に転倒するケースが目立っている。積もった雪が車の走行により圧雪状態になることで、滑りやすい状態になることが原因に考えられるという。駐車場に続いて、「屋外通路」「出入口(段差、スロープ)」も発生割合が高かった。
転倒防止新聞では、氷の上で滑るメカニズムをわかりやすく説明。正しい靴選びなども紹介しながら転倒災害の防止策を示している。管内の労働基準監督署を通じてだけでなく、靴屋などにも協力してもらい対策の周知を図っている。