松本労基署が「滑らない話」でリーフレット 方言で転倒災害防止を呼び掛け
2019.12.21
【監督指導動向】
「毎年さぶくなるとせ、何度気を付けるように頼んでも、すべての業種で出退勤時に凍結による転倒災害が多発するもんで、へぇやぁだくなるだよ」――長野・松本労働基準監督署が、方言を活用して冬季転倒災害に関する注意喚起を行っている。このほど、「松本労基署の滑らない話(ふるさと版)」と題したリーフレットをまとめた。
同労基署管内の過去5年間の労働災害発生状況をみると、12~2月の死傷者数は1カ月当たり66.7人で、それ以外の月と比較して2.36倍とめだって多い。駐車場や通用口付近での転倒災害が多い傾向にある。
注意すべき点として、①50歳以上の労働者の被災者が多い、②気温が4度以下になるとリスクが高まる、③スマートフォンなどの「ながら歩き」は絶対にしてはいけない――などを挙げている。
「滑らない話」のリーフレット作成は、今年が5年目。担当者によると、今年は方言で指導するベテランの職員に着目して、地元の言葉を活用したという。