【今週の労務書】『よくわかる労災補償と裁判――安全配慮義務と安全衛生管理』

2016.11.19 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

“和解のテクニック”を伝授

Amazonにリンクします

 労働災害発生時の対応法を解説したのが本書。安全配慮義務履行の方法や和解を進める手順などを概観できる。

 繰り返し述べているのは、労災発生後、速やかに事故状況を調査したうえで、労働基準監督署に届け出る労働者死傷病報告書を適切に作成すること。労災の発生状況の説明を曖昧に記述すると、交渉を有利に進められないとする。和解の際のテクニックにも触れており、遅刻しないという初歩的なことから、控え室で弁護士などと具体的な話をして相手に有利な情報を漏らさないよう注意を促した。

 労災にまつわる過去の裁判の概要も数多く掲載しており、安全配慮の留意点を手早く学べる構成になっている。

(外井浩志著、中央労働災害防止協会刊、TEL:03-3452-6401、1500円+税)

平成28年11月14日第3088号16面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。