【今週の労務書】『活動ベースの付加価値―財務会計ベースの付加価値から活動ベースへの付加価値へ―』

2020.01.11 【書評】
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将来生まれる価値を算出

 付加価値は企業が新たに生み出した価値であり、財務諸表より得られる数値により、「財務会計ベースの付加価値」と一般的には呼ばれる。

 これに対し本書では、現在働いている社員が生み出した付加価値と将来生み出すであろう付加価値を加えた「活動ベースの付加価値」という考え方を説いている。将来生み出すであろう付加価値として、たとえば、新技術・新製品開発、新規顧客開拓、システム開発などを挙げた。

 現在働いている社員の人件費は、現在働いている社員が活動した結果で得られる付加価値で算出すべきであるとした。

 この考え方は企業と個人に、将来の付加価値獲得のための活動の大切さを植え付けるものとしている。

(河合克彦、藤井公明著、公益財団法人日本生産性本部労働情報センター刊、TEL:03‐3511‐4007、2000円+税)

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令和2年1月13日第3240号16面 掲載
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