【今週の労務書】『就業規則のつくり方 会社と従業員を守るルールブック 』
2012.04.09
【書評】
紛争防止へ留意点示す
本書は、労使トラブルの防止や従業員のモチベーションアップにつながる就業規則の作成方法を解説したもの。採用、労働時間、賃金・賞与・退職金、解雇・懲戒や服務規律など、就業規則に盛り込むべき項目を網羅し、項目ごとにトラブル防止のポイントを示しているのが特長だ。規定の見直し・作成に取り組む際にすぐに活用できるモデル規定も充実している。
メンタルヘルス不調者の増加によってにわかに注目度が増している休職制度については、トラブルの未然防止に向けて、休業中の賃金や勤続年数の取扱いを明記するようアドバイス。さらに、同一・類似の疾病を理由に休職するケースを想定し、休職期間の通算制度の導入を勧めている。
(久保社会保険労務士法人 監修、同文舘出版 刊、TEL:03-3294-1801、1600円+税)
平成24年4月9日第2868号16面 掲載