元気シニアの輩出手助け/北山FP社会保険労務士事務所 代表 北山 茂治

2020.02.16 【社労士プラザ】
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北山FP社会保険労務士事務所 代表 北山 茂治 氏

 人生100年時代に、気力・体力・財力三拍子揃った、元気シニアをたくさん輩出する――そのお手伝いをすることが私のライフワークである。

 日本人の平均寿命の延びは著しく、平成30年の簡易生命表で65歳の平均余命は男性19.70年、女性24.50年、注目は、65歳の平均余命が、1年間で男性0.13年、女性で0.07年延びたことで、医学の進歩と健康意識の向上で今後も寿命が延びていくと思われる。

 100年生きる元気シニアの輩出のためには、企業の考え方やその体制に大きな変革が必要であり、個人は働き方への考え方やライフサイクルにも大きな変革が求められる。

 「働き方改革」で企業は大きく変革を求められており、副業・兼業のための法整備も検討が進んでいる。そして2025年問題を直前にして社会保険も大きく変貌していく模様で、70歳就労や後期高齢者医療費2割負担・厚生年金の適用範囲拡大を検討している「全世代型社会保障検討会議」から目が離せない。

 このような状況の下で、私のできることはFP(ファイナンシャルプランナー)と特定社会保険労務士の知識と経験を総動員して、少しでも企業と個人に働きかけることだ。

 現在私は、元気シニア輩出のためには企業が元気であることが大切との思いに基づき、労務関係の相談、就業規則や賃金退職金制度・職務評価制度の構築、助成金の申請など、企業がますます繁栄するお手伝いをさせていただいている。最近は働き方改革へのスムーズな対応が中心になっている。

 一例を挙げると、労働時間把握の義務化、年次有給休暇の5日取得の義務化、時間外労働の上限規制について就業規則の変更での対応は当然として、勤怠管理システムの導入でずいぶん管理運営が容易になる。このシステム導入に掛かるコストは助成金で調達してはいかがか。助成金との同時提案は企業にとって受け入れやすい。

 個人に対しては、FP知識の付与のため研修・セミナーを開催し、「資産運用でお金を増やすことよりも長く働くこと」を勧めている。

 執筆にも力を注いでおり、昨年は「仙台経済界7月8月号」に働き方改革の記事を載せていただき、また、きんざいの「ファイナンシャルプラン12月号」には副業・兼業についての執筆が掲載された。「週刊ポスト」には計12回、年金・健康保険・ライフプランの記事を掲載いただいた。

 現在は、FPと社労士の業務をそれぞれ行っているが、この両者を有機的に結合した仕事が今後できないものかと模索している。

北山FP社会保険労務士事務所 代表 北山 茂治【宮城】

【公式webサイトはこちら】
https://www.kitayamafpsr.com/

令和2年2月17日第3245号10面 掲載
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