【今週の労務書】『ユニオン対策が2時間で分かる本』

2016.12.17 【書評】
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平時からの備えに一読を

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 好評を博した初版の改訂増補版で、知識に疎い中小経営者を「ユニオン」「合同労組」と呼ぶ労働組合から守る姿勢に徹する。会社で不満を抱いた労働者が駆け込む企業外部の労組のことで、ある日突然「団体交渉申入書」なる書面を突き付けてくるのが特色だ。初動ミスで痛い目をみた経営者は多く、平時から備える意味で一読を勧めたい。

 「社長を守る会」も主宰する著者曰く、「何の準備もないまま外部労組と渡り合うリスクはあまりに大きい」。労組法を盾に権利ばかりごり押ししてくるケースも珍しくないからだ。

 「ユニオン」自体の仕組みや初期対応の方法などが学べる実務的内容で、問題解決までの軌跡を追った事例編は極めて参考になる。

(竹内睦著、自由国民社刊、TEL:03-6233-0781、1400円+税)

平成28年12月12日第3092号16面 掲載
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