安全帯の正しい使い方を呼び掛ける 不慣れな労働者の墜落労災を契機に 松本労基署
2020.03.11
【監督指導動向】
長野・松本労働基準監督署は、墜落制止用器具(安全帯)の正しい使用方法を求めるリーフレットを作成した。作成の契機は令和元年の秋に発生した、未熟練労働者の誤った使い方による墜落労働災害がある。
被災した労働者は電柱上で作業する際、ランヤード(命綱)を本来接続すべき「D環」ではなく補助ベルトに付属している連結リングに接続。同リングは負荷に耐えきれず補助ベルトから抜けてしまった。結果、労働者は地上から高さ7メートルの付近から墜落している。
同労基署のその後の調べで、熟練した労働者であっても同様のミスが起こり得ると判明した。「手元を見ずにランヤードを付けるケースがあるため」(同労基署)という。
同労基署はリーフレット内で正しい使用方法を求めるとともに、定期点検の実施を求めた。併せて、関係団体を通じて注意を呼び掛けている。