【今週の労務書】『心療内科産業医と取り組む ストレスチェック集団分析』
2020.03.28
【書評】
分析結果使い職場改善を
産業医が執筆した本書は、ストレスチェックの結果から集団分析を行い、効果的な職場改善への活用の仕方を解説したもの。
厚生労働省が推奨する簡易調査票などを使用し、「そうだ=4点、まあそうだ=3点、ややちがう=2点、ちがう=1点」と回答ごとの配点を行って判定図を作成することで、ストレス要因の特徴を分かりやすく示すことができるとした。
分析から仕事の量的負担に問題があると分かった場合は業務の効率化を図る、仕事のコントロールに問題がある場合はある程度裁量を持たせるといった小さな工夫でできる職場改善方法を提案。性別、年代別、雇用形態別、職種別の分類からみる解釈と改善策も掲載した。
本書の後半には5つのケーススタディーを示している。専門家によるサポートがなくても実施可能な取組みを教えている。
(石澤哲郎著、第一法規刊、TEL:0120-203-694、2300円+税)
令和2年4月6日第3251号16面 掲載