事務所法人化の意義/社会保険労務士法人キラリス 代表 糟谷 芳孝
2000年4月、たった一人で糟谷社会保険労務士事務所を創業してから20年の月日が経った。
創業当初は、まったくお客様もなく「カネなし、コネなし、仕事なし」の三重苦からの出発だったが、それでも創業20周年という節目を無事に迎えることができたのは、やはり多くの良いお客様に恵まれたおかげだと思う。
糟谷社会保険労務士事務所は、創業20周年を機に組織を法人化し、事務所名も「キラリス」と改め、「社会保険労務士法人キラリス」として再出発した。キラリスという名前は、輝きを表す「キラリ」と複数形を意味する「エス」を組み合わせた造語で、企業でイキイキと働き、輝いている人たちの姿をイメージした言葉だ。
社会保険労務士の専門分野は、いうまでもなく人事労務である。そして、その人事労務の仕事は、働く人の力を活かし、より多くの成果を上げることだ。私たちは、働く人の力を活かすには、まず企業で働くすべての人が、イキイキと働き、輝く企業を作ることが重要だと考えている。
キラリスという社名には、働くすべての人がイキイキと輝いている、そんな企業づくりをお手伝いしたいという、私たちの思いが込められている。
20年間、慣れ親しんだ名前を変更し、法人化するのは、なかなか勇気のいることだ。それでも、思い切って一歩を踏み出すことにしたのは、お客様への責任を感じたからである。
社会保険労務士事務所の多くは、個人事務所だ。個人事務所であれば、代表が亡くなれば、その事業も失われる。しかし、法人であれば、たとえ代表が変わっても、その事業は失われることはない。これはあまり知られていないことだが、社会保険労務士法人の場合は、必ず後継者候補を事前に届け出る仕組みになっている。
「社会保険労務士事務所に仕事を依頼しているが、先生が高齢になり心配だ」という声を耳にすることは少なくない。お客様にそういった心配をさせないためにも、法人化が必要である。
私たちの顧客の多くは法人だ。私たちは、お客様である企業に100年続く企業になって欲しいと心から願っている。だから、お客様を支援する私たちも同じく100年続く、立派な社会保険労務士事務所にならなければならない。
法人としての歴史は浅い「キラリス」だが、まず私たち自身が「キラリ」と輝く企業となり、その輝きを永続できるように、これからも社員一同頑張っていきたいと思う。
社会保険労務士法人キラリス 代表 糟谷 芳孝【兵庫】
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