【今週の労務書】『若年就業者の組織適応 リアリティ・ショックからの成長』

2020.05.30 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

2年目にもサポートを

 本書は、入社数年目までの大卒ホワイトカラーに焦点を当て、早期離職を防ぐにはどうすれば良いかを学術的な側面からの分析を踏まえ、解説したもの。

 筆者は、これまであまり焦点が当たってこなかった入社2年目へのサポートの重要性を説く。右も左も分からない1年目に比べ知識や技能がついて余裕が出るも、まだまだ不十分というジレンマに遭遇する。組織の様ざまな側面がみえ、理想と現実で葛藤が生じ、克服できないと離職につながりやすくなるとした。親身になって相談に応じる上司や、新人を承認し受け入れる同僚のサポートが重要になるという。

 一方で、とくに1年目において、周囲の親身なサポートが、かえって監視されているストレスを生じさせるという逆説的な効果も興味深い。

(尾形真実哉著、白桃書房刊、TEL:03-3836-4781、3800円+税)

Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

関連キーワード:
令和2年6月1日第3259号16面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。