孤独な経営者に寄り添う/城谷司法書士・行政書士・社労士事務所 代表 城谷 裕司
弊所の経営理念は「経営者に寄り添い、共に発展し、神戸の街を元気にします!」である。
私は、個人として社労士業のほか、司法書士業、行政書士業、宅建業を営んでおり、また、法人の代表者として日本酒製造会社ほか4社を経営している。私は、日頃の業務を通じて、経営者の悩みは経営者にしか分からないと日々痛感している。経営者は、ヒト、モノ、カネ、情報等の経営資源を調達・利用し、利益を上げ企業を存続させ続けていかなければならない。経営者は孤独であり、いつも悩み続けている。どうやって付加価値を生み出し、人をどう採用し育成していくのか、などである。
労働関係法令は、資本主義の歴史の教訓から生まれ積み上げられてきた。
今般、資本主義経済の閉塞感もあって、再びマルクスの資本論が注目されてきたように思う。最近は、長時間労働やサービス残業などから産み出される「絶対的剰余価値」により企業が利益を得ることが許されなくなってきており、経営者は、生産性の向上を通じて単位時間当たりのアウトプット量の増大、いわゆる「相対的剰余価値」の増大を図っていかざるを得なくなってきた。
生産性の向上には二方向からのアプローチがある。一つは、機械化、AI化等によるハード面での改善、もう一つは人材教育、育成等によるソフト面での改善である。政府はハード面ではIT導入化補助金等、ソフト面ではキャリアアップ助成金等の制度を設けている。企業の相対的剰余価値を増大させるため、これらをうまく活用することも有効であろう。
まずは人材の教育や訓練により、1人当たりの生産性を高めるというソフト面での改善が当面の目標になる。そして労使が対立するのではなく、互いに協力し合い、共通の目標に向けてベクトルを合わせ、一致団結しなければ、企業が生き残るのは難しいだろう。
社労士は、ヒトを扱うプロであり、募集、入社、昇格、昇進、休職、懲戒、退職等、社員の入社から退職までをフォローし、人材をより戦力化することができる唯一の国家資格者である。労務改善にかかわる助成金制度にも精通している。我われ社労士は、その特性を活かして企業の人材育成を支援し、孤独な経営者の良き相談相手となることが必要だ。そうすれば経営者は経営に集中し、企業をより発展させることができるだろう。それは、地域の雇用を創出し、活性化させることにつながる。
私も経営理念を追求し、神戸(地域)を元気にする一端を担えるよう、力を尽くしてまいりたい。
城谷司法書士・行政書士・社労士事務所 代表 城谷 裕司【兵庫】
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