【今週の労務書】『事業拡大を実現する 中小企業のための「長期インターン」活用戦略』
2016.12.24
【書評】
業績向上へ学生活用を
景気回復に伴い有効求人倍率が高水準で推移するなか、人手不足に頭を抱える中小企業を対象に、長期インターンシップの活用方法を解説するのが本書。各学生の特性を把握し、適切な業務目標と綿密なスケジュールを設定することで、業績向上に直結するパフォーマンスを引き出せると説く。
学生の質を担保するために活用するべきコーディネート機関を紹介するほか、機密漏洩など企業が被り得るリスクへの対処方法も例示している。
今夏には経産省、文科省、厚労省の3省がインターンシップ推進に向けた協力者会議を開催した。今後の動向に柔軟に対応するためにも、本書に沿った経営戦略は一考に値する。
(佐藤均著、幻冬舎刊、TEL:03-5411-6440、1400円+税)
平成28年12月19日第3093号16面 掲載