転倒予防に「滑らない話」 松本労基署・冬期特有の労災へパンフレット作成
2016.12.26
【監督指導動向】
長野・松本労働基準監督署は、冬季に多発する転倒災害対策に向けパンフレット「滑らない話」を作成し配布をはじめた。とくに1、2月に転倒災害が集中しているとし、警戒を強めている。
管内の過去5年間の労災発生状況をみると、休業4日以上の災害の4分の1を転倒が占めている。1カ月当たりの平均転倒災害数は36.9人だが、1、2月はこの倍の人数が被災している。
時間帯別では、朝7~9時、夕方16~18時に多く発生する傾向がある。外気温4度以下になると転倒リスクが高まるとした。
とくに、出退勤時・駐車場での転倒が多発しているとし、こまめに除雪することに加え、日陰にヒートマップを設置することの有効性を説いている。