墜落防止措置違反の現場2割 死亡災害急増受け集中監督 山口労働局
2017.01.05
【監督指導動向】
山口労働局は、平成28年6月以降に死亡災害が続いたことを受け、9~10月にかけて建設業に対して集中監督を実施した。143現場のうち6割に相当する88現場において、何らかの違反がみつかっている。
同労働局管内においては、6月以降11月末時点で18件の死亡労働災害が発生しており、うち7件が建設業に集中している。
是正勧告をした違反は多い項目から順に、元方事業者における関係請負人等への指導(59現場)、高所作業床の端、開口部、足場などにおける墜落防止措置(31現場)、足場からの物体の落下防止(12現場)となっている。
とくに墜落の危険が高く、作業停止・立入禁止を命令した現場は9件だった。新築中の建物屋上と外部足場の間、店舗新築工事の階段部分、住宅の新築工事の2階床開口部などで墜落防止措置が採られていなかった。