【今週の労務書】『デジタル時代の人材マネジメント』

2020.09.20 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

職務給への転換を説く

 デジタル化が一層進展し、業務の進め方が劇的に変化するデジタルトランスフォーメーションが叫ばれるなか、デジタル人材の獲得に向けた処遇制度などについて、企業事例を交え解説したのが本書である。

 優秀なデジタル人材の獲得には高報酬など年功や役職にとらわれない処遇が必要なことから、仕事に対し報酬を支払う職務給が、外部市場価値に連動させやすく適していると説く。一方で、既存の従業員とのバランスをとるため、デジタル人材については有期雇用として別の処遇制度を設けたり、給与の構成要素を職務で決まる部分と職能により決定する部分に分けるハイブリッド型の報酬制度へ転換したりするなどの方法を示した。

 デジタル人材を活かすためにも、デジタルと事業を結び付けられるミドルリーダーの育成に触れている点も特徴的といえる。

(内藤琢磨編著、東洋経済新報社刊、TEL:03-6386-1040、2400円+税)

Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

令和2年9月21日第3273号16面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。