半数の事業場が法違反 木造建築現場監督結果 富山労働局
2017.01.17
【監督指導動向】
富山労働局は、平成28年10~11月に実施した木造家屋等建築工事現場に対する集中監督結果を発表した。労働安全衛生法上の違反が発覚した事業者数は半数に上る。
臨検した事業者数は元請と下請を合わせて120件。このうち、57事業場で違反が発覚した(違反率47.5%)
最も多かった法違反は、作業床や開口部に対する墜落防止措置に不備があったとするもので30事業場だった。高さ85cm以上の手すりや中さんを設けていない足場を使っているなどの足場・架設通路に関する違反も18事業場とめだつ。
とくに開口部や足場からの墜落の恐れが高い11現場(18事業場)に対しては、現場への立入禁止を命じている。
管内では、28年10月末時点で、木造家屋等建築工事現場での労働災害数が前年同期比で11件増加している。同労働局監督課の中村隆課長は「継続的に、同業種への監督指導をしていく」と今後の方針を話した。