屋根除雪作業で死亡事故 十日町労基署が注意呼び掛け
2017.02.09
【監督指導動向】
めだつ墜落防止未実施
新潟・十日町労働基準監督署は、平成29年1月に屋根除雪作業中に労働者が墜落して死亡する労働災害が発生したことを受け、災害防止団体など15団体に対して墜落・転落災害防止の徹底を要請した。
要請内容は、①屋根への昇降はハシゴなどを使用する、②墜落の危険がある高さ2メートル以上の屋根、またはハシゴ上で作業する場合は安全帯を使用する、③原則として2人以上で作業する、④軒下で作業する場合は事前に雪庇を落とす、⑤屋根雪除雪作業識者を選任し、事前調査・現場管理を行わせる――など。
同労基署は「屋根の除雪作業中の労働災害は、毎年数件ずつ発生している。安全帯を使っていないなど、墜落防止措置を講じていないケースが多い」と指摘する。
1月に発生した労災ではガレージの屋根除雪作業をしていた個人事業主が、高さ約3メートルから地上に墜落していた。