【今週の労務書】『これならわかる テレワークの導入実務と労務管理』

2021.01.09 【書評】
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活用しやすい規定例収載

 弁護士などとしてテレワークを10年以上実践してきた著者が執筆している本書は、平易な言葉で執筆され、分かりやすい構成となっている。実務に即した内容で、参考になる。

 厚生労働省が公表している規定例や書式例を数多く収載し、中小企業向けにアレンジを加えている。すぐに活用できる座右の書といえる。

 たとえば、在宅勤務中の作業環境では、厚労省がイラストで説明している資料を基にしたチェックシートを用意。机や椅子などに関する項目を設けた。十分に整わない作業環境で在宅勤務の許可を出し、労働者が腰痛などの労働災害を訴えると、企業は安全配慮義務を尽くしていなかったと裁判所に判断されかねないと注意を促している。

(川久保皆実著、日本実業出版刊、TEL:03-3268-5161、2000円+税)

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令和3年1月11日第3288号16面 掲載
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