主張

2025.01.23 【主張】
【主張】特別休暇より年休取得で NEW

 令和6年就労条件総合調査によると、年次有給休暇の取得率は65.3%にまで高まった。令和を迎えるまでは50%前後で推移していた数字は、過去5年間で約12ポイントも伸びている。罰則付きで義務化された「年5日の年次有給休暇の確実な取得」(2019年4月施行)が、着実な押上げ効果を発揮している。  同調査の年休取得率は、前年1年間に企業が付与し……[続きを読む]

2025.01.16 【主張】
【主張】カスハラ定義の理解重要

 労働政策審議会は昨年末、職場のハラスメント防止対策の強化などに関する報告書をまとめ、カスタマーハラスメント対策を事業主の措置義務とするのが適当と建議した。  カスハラの定義については、①顧客、取引先、施設利用者その他の利害関係者が行う、②社会通念上相当な範囲を超えた言動、③労働者の就業環境が害される――を満たしたものとし、詳細は指針で示……[続きを読む]

2025.01.09 【主張】
【主張】賃上げは近年実績踏まえ

 厚生労働省が昨年末に公表した賃金構造基本統計調査の速報(一次集計)によると、一般労働者の平均所定内給与額は33万200円となり、前年結果を3.7%上回った。伸び率が3%を超えるのは1992年以来32年ぶりで、昨春の賃上げの効果をうかがわせる数字を示している。  労働組合の中央組織である連合は、今春の賃上げ要求の目安として、昨年に引き続き……[続きを読む]

2024.12.19 【主張】
【主張】勤務間休息制に柔軟性を

 終業から次の始業まで一定の休息時間を確保する勤務間インターバル制度について今後、法規制の強化に向けた検討が進みそうだ。労働基準法などの見直しを議論してきた有識者研究会の報告書案に、義務化を視野に入れた法規制の強化が盛り込まれた(=関連記事)。  脳・心臓疾患による過労死等事案において、インターバルの短い勤務が認められるケースが少なくない……[続きを読む]

2024.12.12 【主張】
【主張】“時間外”の処分は慎重に

 いつでも誰でも・・・・・・・ご自由にお取りください、とは確かに書かれてなかったろうが――。東京地裁で3月、通勤途上にある携帯ショップから販促品の洗剤を繰り返し“頂戴”した銀行員が、懲戒解雇され、地位確認を争った事案の判決があった(参考記事=イオン銀行事件(東京地判令6・3・8) 販促用の洗剤を持ち帰ったら盗んだとクビに!? 窃盗だが懲戒……[続きを読む]

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