書評

2024.12.21 【書評】
【今週の労務書】『多様化する人材と雇用に対応する ジェンダーフリーの労務管理』 NEW

採用募集から解雇まで  本書は、LGBTQなどの性的少数者に留まらず、女性やZ世代、高齢者など、広くマイノリティを雇用する際の労務管理の実務を解説している。人事担当者や管理職が実務に際して参照することを想定しており、募集・採用や配置転換、解雇など、それぞれの段階で必要な措置や留意点を確認できる章立てになっている。  懲戒・解雇に関する章で……[続きを読む]

2024.12.19 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第93回 『孤城春たり』 澤田 瞳子 著/大矢 博子 NEW

幕末動乱期の市民は…  昨年4月のこの欄で、畠中恵『わが殿』を紹介した。江戸時代後期、借金にあえぐ越前大野藩で財政立て直しに奔走した大小姓・内山七郎衛門の物語である。  だが江戸時代後期から幕末にかけて、財政難に見舞われていたのは大野藩だけではない。多くの藩がやりくりに苦慮していた。そんな中、財政改革・藩政改革の最も有名な担い手は、備中松……[続きを読む]

2024.12.14 【書評】
【今週の労務書】『従業員300人以下の会社の障害者雇用』

売り手市場に対応を  民間企業の障害者の法定雇用率は令和8年7月に現行の2.5%から2.7%に引き上げられる。雇用義務が課される企業の範囲も常用雇用労働者数37.5人以上の企業に拡大し、中小企業における障害者雇用の取組みの重要性はますます増大している。  本書は従業員数300人以下の中小企業をターゲットに、障害者雇用の進め方を伝授している……[続きを読む]

2024.12.07 【書評】
【今週の労務書】『発達障害グレーゾーンの部下たち』

異動で症状が顕在化も  発達障害グレーゾーンとは、発達障害の傾向がありながらも、その診断がつかない場合を指す。上司が部下に対して抱える典型的な悩みとして、毎回、締切りに少しだけ遅れる、同じことを何度もミスするためメモをするように指示したところ、「どこにメモをしたか忘れた」と言う――などを挙げている。  部署異動など、本人にとっての環境変化……[続きを読む]

2024.12.05 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第92回 『トニオ・クレエゲル』 トオマス・マン 著/林家 彦三

青春や芸術に限らぬ煩悶  若手の一ハナシカがこのような本を持ち出して、それも推薦し、かつ論評するという事はいささかおかしいとも思われるが、このハナシカは、元々は恥ずかしながらも小説家志望で、大学では曲がりなりにもドイツ文学を専攻し、今現在もわずかながらも文筆業を行っているということは多少の免罪符になるだろうと思う。つまりははじめに、ハナシ……[続きを読む]

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