- 2025.02.20 【書評】
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【書方箋 この本、効キマス】第100回 『蔦屋』 谷津 矢車 著/大矢 博子
文化衰退にどう抗ったか 出版界の片隅に身を置くものとして、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』を毎週興味深く観ている。江戸中期から後期にかけて活躍した版元で、本の企画・出版から販売まで取り仕切った蔦屋重三郎の物語だ。 ここまでの放送でも、「吉原細見」(吉原遊郭の案内)を売るために有名人の平賀源内に序文を貰ったり、遊女からの入銀(ク……[続きを読む]
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