『がん』の労働関連コラム

2024.03.28 【労働行政最新情報】
「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」の検討結果及び労災認定した事案について公表(厚労省)

 厚生労働省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」(座長:東京医療保健大学 教授 明石真言)は、平成23年3月の東京電力福島第一原子力発電所(以下「東京電力福島第一原発」という。)における事故後の作業従事者の3名から、がん(白血病2名、肺がん1名)を発症したとして労災請求がなされたことを受け、当該疾病が業務によるものかどうか検討を行……[続きを読む]

2023.06.15 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第22回 『「がん」はなぜできるのか』  国立がん研究センター 編/髙橋 秀実

「うそ」から始まる増殖  個性を尊重する、とよく言われるが、実際に人と違うことをすると「協調性がない」と非難されたりする。自由こそが理想のはずなのに、自由に振る舞うと身勝手だと顰蹙を買う。人は公平に扱われるべきだが、公平こそが能力の不公平を生み出すことになる……。  私はこれを「道徳のジレンマ」と呼んでいる。道徳の教えには作用・反作用があ……[続きを読む]

2022.12.26 【労働行政最新情報】
作業記録等の30年間保存が必要ながん原性物質を定める告示(厚労省)

 厚生労働省は、令和4年12月26日、「労働安全衛生規則第577条の2第3項の規定に基づきがん原性がある物として厚生労働大臣が定めるもの」について告示を行った。  今年5月に公布された「労働安全衛生規則等の一部を改正する省令」により、「労働安全衛生法」に基づく新たな化学物質管理が定められた。その一環として、事業者は、厚生労働大臣が定める「……[続きを読む]

2022.11.10 【書評】
【本棚を探索】第41回『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』山本文緒 著/三宅 香帆

死の意味を伝える一冊  日記文学の系譜、というものが日本には存在する。古くは『紫式部日記』や『讃岐典侍日記』、『更級日記』、あるいは『枕草子』も一部そのひとつに入るのかもしれない。近代以降になっても、武田百合子の『富士日記』や永井荷風の『断腸亭日乗』などさまざまな人物の日記が出版されている。  今回、そんな日記文学の系譜に、またひとつ傑作……[続きを読む]

2022.10.27 【ひのみやぐら】
【ひのみやぐら】がん知識のアップデートを

 医療の進歩によってがんは治る、または長期に安定状態が期待できる病気になった。治療による体力低下やさまざまな体調不良はあるものの、会社が柔軟に対応することで、仕事への早期復帰や治療を続けながら働き続けることが可能になってきた。  一方で、がんになったら「治療に専念しなければならない」「仕事を辞めなければならない」と考える人が少なくない。「……[続きを読む]

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。