『カスハラ』の労働関連コラム

2024.10.17 【主張】
【主張】罰則で防げぬカスハラ禍

 対象にならない言動は、許容されるとの認識を招きかねない――。経済同友会は、カスタマーハラスメントに関する意見書を公表し、雇用管理上の措置義務とすることには同意するとしつつ、罰則は不要との姿勢を鮮明にした(関連記事)。同時に消費者庁らが中心となって学ぶ機会をつくり、消費者としての倫理観を醸成することが必要、とも訴えている。  大手各社では……[続きを読む]

2024.10.05 【書評】
【今週の労務書】『やさしくわかる 職場のハラスメント対策』

被害者への連絡丁寧に  本書は「やさしくわかる」と題するとおり、分かりやすさに重点を置く。ハラスメントの基本知識から対応方法まで、1項目当たり見開き2ページで読みやすく紹介した。  筆者は特定社会保険労務士で、東京労働局紛争調整委員会のあっせん委員も務めている。ハラスメントが実際に紛争に発展した事案を経験した立場から、企業に知っておいてほ……[続きを読む]

2024.07.18 【主張】
【主張】心理負荷評価表の確認を

 厚生労働省の「令和5年度過労死等の労災補償状況」で、仕事によるストレスを原因とする精神障害の労災請求・保険給付支給決定件数が前年度比2~3割増え、ともに過去最多を更新した(=関連記事)。  昨年9月の精神障害の認定基準の改正で心理的負荷評価表が見直され、予見可能性が高まったことが一因とみられる。企業においては、業務上災害の発生をできるだ……[続きを読む]

2024.07.06 【書評】
【今週の労務書】『ハードクレームから従業員・組織を守る本』

“合図”決めて孤立防ぐ  本書では、大手小売業で店長やエリアマネージャーを務めた経験を持つ筆者が、従業員の休職や退職につながる「ハードクレーム」への対処方法を解説している。ハードクレームとは、商品やサービスとは関係のないことを持ち出して延々と従業員を困らせる「特殊クレーム」、金銭の要求や業務妨害などの意図がある「悪意クレーム」の総称とした……[続きを読む]

2024.05.23 【主張】
【主張】カスハラ相談に迅速対処

 厚生労働省が公表した最新の「職場のハラスメントに関する実態調査」結果によると、過去3年間にカスタマーハラスメント(顧客などからの著しい迷惑行為)について相談があった企業割合が、前回調査(令和2年度実施)に比べて増加した(関連記事=3割でカスハラ相談 企業における実績調べる 厚労省)。相談件数が増えているとした企業は2割強で、こちらも前回……[続きを読む]

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