『事例』の労働関連コラム

2024.07.29 【書評】
【安全衛生・お薦めの一冊】『セーフティⅡとは? 「失敗を減らす」から「成功を増やす」へ』

現場のしなやかさを高める  本書が提案する「セーフティⅡ」は、上手くいく可能性が高い成功例を増やすという考え方。再発防止対策を立て、設備を改良し、安全な作業方法を決めて守らせる従来型の事故防止手法は、失敗を減らして労働災害防止に効果を上げてきたが、結果としてマニュアルが増え続け、現場が持っていた〝しなやかさ〟が失われていったと著者は指摘す……[続きを読む]

2021.07.27 【書評】
【安全衛生・お薦めの一冊】『建設工事の公衆災害防止対策10のポイント』

改正要綱踏まえ事例示す  通行人や近隣住宅への被害などが大きく報道され、社会的信用の失墜にまでつながる公衆災害。本書は、2019年9月に改正された「建設工事公衆災害防止対策要綱」に基づき、さまざまな事故事例や安全対策などをふんだんにイラストを用いて解説している。  夜間、高齢者が犬を散歩中に敷き鉄板の段差につま先をはさんで転倒した事例では……[続きを読む]

2018.03.03 【書評】
【今週の労務書】『解雇事由別 裁判例の要点からつかむ解雇事件の訴訟実務』

20年以降の90件紹介 二十人余の弁護士が共同執筆した本書は、解雇事件90件をひとつひとつ概観し、使用者側に立った実務上の指針を示している。特筆すべきはリーディングケースを取り上げるのではなく、平成20年以降の事件に限定し、解雇事由別に紹介しているところ。近年の労務事情で起きた紛争がみられ興味深い。 たとえば懲戒解雇事件を集めた章では、後……[続きを読む]

2018.02.12 【書評】
【安全衛生・お薦めの一冊】『いちばんやさしい労働安全衛生法―知ってほしい安全と健康を守るワークルール―』

体系的に学べる入門書 職場で安全衛生の仕事に携わることになったとき、嫌でも紐解かなければならないのが労働安全衛生法だ。省令も含めると膨大なボリュームとなる文書を目にすると、どこから手を付けて良いのか困惑する人も多いかもしれない。本書は、そんな新任の安全衛生担当者に向けて労働安全衛生法を分かりやすく、かつ体系的に学ぶことができるよう解説した……[続きを読む]

2018.01.20 【書評】
【今週の労務書】『心療内科産業医と向き合う職場のメンタルヘルス不調 ~事例で解説 会社と社員が最適解を導く方法』

実際の20事例に学ぶ 「医学的で敷居が高い」「会社が悪者扱いされそうで積極的に学ぶ気になれない」――そんな思いに捕らわれたまま従業員のメンタルヘルスに未だ踏み出せない中小企業の経営者に一読を薦めたい一冊である。曰く、あまり複雑に考えないことが大切で、当事者が仕事を続ける上で抱える困難を、当人と一緒に解決する視点で取り組めば大方の解決策は見……[続きを読む]

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