- 2025.03.08 【書評】
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【今週の労務書】『就業規則の法律実務〔第6版〕』
通達の解釈方法なども 平成19年の初版から約20年間、実務上の多くの疑問に答えてきた書籍の第6版である。 専門業務型裁量労働制関係では、対象業務の考え方を解説。具体的にいかなる業務が該当するかを示す厚生労働省の通達の解釈の仕方として、たとえば令和6年に追加されたM&Aアドバイザリー業務について、銀行法上の銀行等における業務をいい、信用……[続きを読む]

通達の解釈方法なども 平成19年の初版から約20年間、実務上の多くの疑問に答えてきた書籍の第6版である。 専門業務型裁量労働制関係では、対象業務の考え方を解説。具体的にいかなる業務が該当するかを示す厚生労働省の通達の解釈の仕方として、たとえば令和6年に追加されたM&Aアドバイザリー業務について、銀行法上の銀行等における業務をいい、信用……[続きを読む]
AI活用などもカバー 本書は、就労者と情報の関係を、個人情報の取得・利用と、情報セキュリティーなど情報管理の2つの視点から解説したもの。AI活用のような新しい問題や、グループ企業間での利用などにも触れた。 たとえば採用時にAIを活用して特定の人物の行動を分析・予測するプロファイリングをする場合、透明性や説明可能性の問題として、応募者か……[続きを読む]
情報取扱いの原則整理 労働政策審議会の安全衛生分科会で委員も務めた著者が、健康情報等の取扱いや傷病からの復職にまつわる問題などを解説したのが本書である。 健康情報関係では、法律や行政のガイドラインなどを体系的に説明。行政が示す取扱いの考え方を、①本人同意の取得、②産業医等産業保健専門家による情報の集中的管理、③産業医等から使用者への情……[続きを読む]
個人情報保護にも重点 本書は職安法について、個人情報保護や企業の情報開示など、市場における情報流通をめぐる問題の解決をめざす「シン・職安法」に変化しているとする。民間ビジネスの規制という中間搾取などを制限する法の性質が変化するなか、網羅的、かつ実務にも踏み込み解説した。 個人情報保護にページを割いている。たとえば、求人者が求職者のSN……[続きを読む]
AI規制の根拠は本書に 今日、私たちはグーグル、アップル、アマゾンなどのプラットフォームを使うことなく、1日たりとも過ごすことはできなくなっている。これらはとても便利だ。だが、私たちがこれらを使うたびに、その情報が蓄積され、加工され、利用されている。 これらの側からみれば、私たちは便利さという餌に引き寄せられてきた原材料に過ぎない。検……[続きを読む]
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