『処遇改善』の労働関連コラム

2024.10.31 【主張】
【主張】奨学金肩代わりは慎重に

 若手の採用難を背景として、奨学金の返済を支援する企業が増えている。日本学生支援機構の「代理返還制度」を利用する企業は、今年に入って2000社を超えた。小さくない債務を抱える新卒者には有力なアピール要素となるものの、ともすれば不公平感を招きかねない点には留意したい。企業にとっては社会貢献施策の一環だとしても、若手の目には単なる処遇差と映っ……[続きを読む]

2024.08.12 【よく読まれた記事】
同一労働同一賃金 遵守へ「報告徴収」積極化 労基署が事前確認し 厚労省・令和6年度運営方針【2024年上半期 よく読まれた記事】

労働新聞社Webサイトに2024年に掲載した記事で、2024年上半期にアクセス数が多くよく読まれている人気の記事を再紹介していきます。 2024年4月18日配信【労働新聞 ニュース】  厚生労働省は令和6年度地方労働行政運営方針を策定した。非正規雇用労働者の処遇を改善するため、同一労働同一賃金の遵守徹底に向けた取組みを強化する。労働基準監……[続きを読む]

2024.06.13 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第69回 『エッセンシャルワーカー 社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか』 田中 洋子 編著/鬼丸 朋子

処遇改善の方法示す  コロナ禍で対面形式を前提とした社会経済活動に大きな制限が課されるなかで、取引先や顧客と対面で接する人々や、ものづくり、物流の最前線で働く人々など、いわゆるエッセンシャルワーカーが本当に欠くことのできない存在であることが再認識された。にもかかわらず、「社会に不可欠な仕事の処遇はなぜ悪いのか?」(7頁)。この問いは極めて……[続きを読む]

2024.04.25 【主張】
【主張】シニア処遇は社会的課題

 経団連は、高齢社員の活躍推進に向け、担う職務・役割と整合性の取れた賃金水準を設定すべき――などとする報告書をまとめた。現状のさまざまな課題を指摘しつつ、シニアの活用は深刻さを増す労働力問題への対応の鍵になり、イノベーション創出や生産性の改善・向上にもつながると強調している。  60歳定年を前提に処遇ルールが完備されている大企業にとって、……[続きを読む]

2023.10.05 【主張】
【主張】手取り支援以上の活用を

 厚生労働省が明らかにした「年収の壁・支援強化パッケージ」は、106万円の壁への対応策としてキャリアアップ助成金に新コースを設けるとした(本号1面参照)。賃上げや所定労働時間延長などの「労働者の収入を増加させる取組み」を行う事業主に対し、労働者1人当たり最大50万円を支給する。  ただ、最長3年にわたって求められる要件は複雑で、フルで助成……[続きを読む]

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