『労働者性』の労働関連コラム

2024.10.28 【労働行政最新情報】
「労働者性に疑義がある方の労働基準法等違反相談窓口」を労働基準監督署に設置―労働者かもしれないフリーランスからの相談に対応(厚労省)

 厚生労働省は、「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(令和5年法律第25号。以下「フリーランス・事業者間取引適正化等法」)が施行される11月1日に合わせて、全国の労働基準監督署に、自らの働き方が労働者に該当する可能性があると考えるフリーランス(業務委託を受ける事業者)からの労働基準法等の違反に関する相談窓口(受付時間:8時3……[続きを読む]

2024.02.03 【書評】
【今週の労務書】『フリーランスの働き方と法』

現状と論点の理解に  700ページを超える大著。第1部ではフリーランスの働き方の実態と法政策の現状、第2部では個別の論点を深掘りし、今後の法政策や法解釈のあり方を考察している。  注目すべきは第2部8章のプラットフォーム就業に関する検討だろう。従来から議論され、裁判にもなってきたプラットフォーム就業者の労働者性の問題に加え、プラットフォー……[続きを読む]

2024.01.20 【書評】
【今週の労務書】『Q&A 誰が労働法で保護されるのか?』

形態別に労働者性整理  DXの進展とともに、フードデリバリーサービスの配達員のような請負・委任の契約の形を取ったフリーランスが急拡大するなか、労働者性が争点となるケースが増えている。  本書は、労働者性の肯定例・否定例の双方について豊富な判例を紹介・整理しつつ、Q&A形式を採りながら働き方の形態別に労働者性の有無を解説した。保険の外務員や……[続きを読む]

2022.12.15 【主張】
【主張】不穏な“顧客扱い”規制を

 フードデリバリーサービス「ウーバーイーツ」の配達パートナーで組織する労働組合の申立てに対し、東京都労働委員会はウーバー・イーツ・ジャパンら2社へ団体交渉に応じるよう命じた(本紙12月12日号3面)。ウーバー側は、配達パートナーの労働力を利用していない、業務委託や請負とは根本的に異なるなどと主張したが、都労委は労働組合法上の労働者に当たる……[続きを読む]

2021.04.30 【主張】
【主張】形式を整えても通用せず

 フリーランスと思って仕事を任せていたが、一転して労働者と主張され、労働基準法上の権利を主張された、または団交を要求してきたなどといったケースが近年めだっている。技術革新が幅広く進展し、フリーランスが社会経済の支え手となってきた。企業としては、形式上、請負や委託契約を整えたつもりでも、脱法と判断されると大変なコスト負担を強いられる。政府が……[続きを読む]

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