『労災補償』の労働関連コラム

2024.11.10 【社労士プラザ】
“めぐりあい”が財産/伊東社会保険労務士事務所 所長 伊東 優

 20人あまりの地元企業で、社長はじめ従業員の皆さんを陰で支えていた奥さん(従業員や私にとってお母さんといった方がふさわしい人だった)の思い出を綴ってみる。  同社から社労士業務を受託して間もなく、20歳代の男性社員が片腕の一部を失うという重大事故が起こった。ある程度症状が固定したところ、奥さんから「本人を会社に呼んだので話をしてもらいた……[続きを読む]

2024.08.08 【主張】
【主張】無視できない過労死大綱

 政府は8月2日、過労死等防止対策大綱の変更を閣議決定し、従来、2025年までの達成をめざしてきた数値目標を延長した。たとえば週労働時間40時間以上の雇用者のうち60時間以上の占める割合は、改めて28年までに5%以下に減らすとしている。同大綱の策定当時14.0%だった割合は着実に低下してきたが、23年時点では未だ8.4%に留まり、さらなる……[続きを読む]

2024.07.18 【主張】
【主張】心理負荷評価表の確認を

 厚生労働省の「令和5年度過労死等の労災補償状況」で、仕事によるストレスを原因とする精神障害の労災請求・保険給付支給決定件数が前年度比2~3割増え、ともに過去最多を更新した(=関連記事)。  昨年9月の精神障害の認定基準の改正で心理的負荷評価表が見直され、予見可能性が高まったことが一因とみられる。企業においては、業務上災害の発生をできるだ……[続きを読む]

2024.06.28 【労働行政最新情報】
令和5年度「過労死等の労災補償状況」(厚労省)

 厚生労働省は、令和5年度の「過労死等の労災補償状況」を取りまとめ、令和6年6月28日に公表した。  ポイントは以下の通り。 ・過労死等に関する請求件数 4,598件(前年度比1,112件の増加) ・支給決定件数 1,097件(前年度比193件の増加)  うち死亡・自殺(未遂を含む)件数 135件(前年度比14件の増加) 1 脳・心臓疾患……[続きを読む]

2024.03.28 【労働行政最新情報】
「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」の検討結果及び労災認定した事案について公表(厚労省)

 厚生労働省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」(座長:東京医療保健大学 教授 明石真言)は、平成23年3月の東京電力福島第一原子力発電所(以下「東京電力福島第一原発」という。)における事故後の作業従事者の3名から、がん(白血病2名、肺がん1名)を発症したとして労災請求がなされたことを受け、当該疾病が業務によるものかどうか検討を行……[続きを読む]

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