- 2025.02.26 【書評】
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【安全衛生・お薦めの一冊】『労災認定の光と影』
死因不明でも総合的に判断 本書は、元厚生労働省職業病認定対策室長である筆者が、労災認定の基本的な原理を解き明かすとともに、歴史的経過をたどりながら「災害主義」の考え方を排除することを提案し、将来の労災認定のあるべき姿までを説いた出色の解説書。 「災害主義とその検証」「労災認定の在り方」「公正な労災認定」の3部構成で、短期間の業務による……[続きを読む]

死因不明でも総合的に判断 本書は、元厚生労働省職業病認定対策室長である筆者が、労災認定の基本的な原理を解き明かすとともに、歴史的経過をたどりながら「災害主義」の考え方を排除することを提案し、将来の労災認定のあるべき姿までを説いた出色の解説書。 「災害主義とその検証」「労災認定の在り方」「公正な労災認定」の3部構成で、短期間の業務による……[続きを読む]
終業から次の始業まで一定の休息時間を確保する勤務間インターバル制度について今後、法規制の強化に向けた検討が進みそうだ。労働基準法などの見直しを議論してきた有識者研究会の報告書案に、義務化を視野に入れた法規制の強化が盛り込まれた(=関連記事)。 脳・心臓疾患による過労死等事案において、インターバルの短い勤務が認められるケースが少なくない……[続きを読む]
厚生労働省は、令和6年12月11日、令和5年度に石綿ばく露作業による労災認定などを受けた労働者が所属していた事業場の名称、所在地、作業状況などの情報を取りまとめ、公表した。 【石綿ばく露作業による労災認定等事業場】 1,233事業場(うち新規公表975事業場) 建設業以外の事業場 408事業場(うち新規公表230事業場) 建設業の……[続きを読む]
厚生労働省の「令和5年度過労死等の労災補償状況」で、仕事によるストレスを原因とする精神障害の労災請求・保険給付支給決定件数が前年度比2~3割増え、ともに過去最多を更新した(=関連記事)。 昨年9月の精神障害の認定基準の改正で心理的負荷評価表が見直され、予見可能性が高まったことが一因とみられる。企業においては、業務上災害の発生をできるだ……[続きを読む]
厚生労働省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」(座長:東京医療保健大学 教授 明石真言)は、平成23年3月の東京電力福島第一原子力発電所(以下「東京電力福島第一原発」という。)における事故後の作業従事者の3名から、がん(白血病2名、肺がん1名)を発症したとして労災請求がなされたことを受け、当該疾病が業務によるものかどうか検討を行……[続きを読む]
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