- 2025.02.15 【書評】
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【今週の労務書】『問いから考える人材マネジメントQ&A』
実践に役立つ「なぜ」も 本書は、採用・配置転換・賃金・評価など、人材マネジメントに関する計55の問いを立て、それに答える形で解説した。前半の基本編では、「なぜコース別雇用管理制度が普及したのか?」などの問いを通じて、現行制度の成立ちを把握できる。 後半は「ポストオフ後にも中高年に活躍してもらうにはどうすれば良いのか?」などのより実践的……[続きを読む]
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実践に役立つ「なぜ」も 本書は、採用・配置転換・賃金・評価など、人材マネジメントに関する計55の問いを立て、それに答える形で解説した。前半の基本編では、「なぜコース別雇用管理制度が普及したのか?」などの問いを通じて、現行制度の成立ちを把握できる。 後半は「ポストオフ後にも中高年に活躍してもらうにはどうすれば良いのか?」などのより実践的……[続きを読む]
AI活用などもカバー 本書は、就労者と情報の関係を、個人情報の取得・利用と、情報セキュリティーなど情報管理の2つの視点から解説したもの。AI活用のような新しい問題や、グループ企業間での利用などにも触れた。 たとえば採用時にAIを活用して特定の人物の行動を分析・予測するプロファイリングをする場合、透明性や説明可能性の問題として、応募者か……[続きを読む]
採用問題解決の糸口に 本書の定義によると、キャリアブレイクとは「今まで中心的に活動してきたキャリアの役割を手放すことによって、新しいキャリアの役割に向けて自分と社会を見つめ直している期間」を指す。女性の離職期間の経験などを研究してきた著者は、キャリアについて「ブランク(空白)」はないと主張している。 読み応えがあるのは、キャリアブレイ……[続きを読む]
男女間賃金差異の公表義務が、中小企業の一部まで拡大される可能性が出てきた。令和7年度末で失効する女性活躍推進法の取扱いなどを検討している厚生労働省の検討会が、このほどまとめた報告書の素案で提言した(参考記事=男女間賃金差異 101人以上へ公表義務拡大 検討会が報告書案 厚労省)。一般事業主行動計画の策定などを義務付ける同法に関しては、1……[続きを読む]
中小企業の人手不足が深刻化するなか、厚生労働省が人材採用と定着に成功している企業の事例集を作成した。取組み内容を、事業戦略の転換、業務見直し、職場環境の整備、採用活動の工夫の4つの区分に整理し、紹介している。 大企業に比べて経営資源が乏しい中小企業が、すべての区分の対策を講じるのは難しい。効率的に成果を上げるためにも、自社の人材確保・……[続きを読む]
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