『配置転換』の労働関連コラム

2025.02.01 【書評】
【今週の労務書】『労働判例の解釈だけでは見えてこない 弁護士なら知っておくべき、「業務命令権」の行使とその限界』 NEW

処分の前に弁明書を  本書は、「使用者は労働者に対して指揮命令する権限がある」という、雇用契約の本質に着目した点に特徴がある。労働者の問題行動への対処方法をまとめている。  一例として、社内ルールを遵守しないうえに、社長の注意に対して「解雇したらいいじゃないですか」などと発言した社員を挙げる。最終的に解雇をする場合であっても、いきなり処分……[続きを読む]

2024.11.30 【書評】
【今週の労務書】『雇用関係法の理論と実務』

一律規制に異を唱える  著者が昭和60~令和2年に執筆・公表した三十数本の論稿を収録した。論稿の後には、近年の事象を踏まえたエピソードも追加している。まえがき冒頭にある「現実を直視し、物事を考える」の言葉のとおり、「実態とかけ離れ理想とはほど遠い状況にある法律」について、杓子定規な一律規制であると一貫して異を唱える。  たとえば裁量労働制……[続きを読む]

2020.11.29 【弁護士による労務エッセー】
ジョブ型雇用導入の法的留意点~キーワードは配置転換の不自由~/弁護士 金子 恭介

1.はじめに  新型コロナウィルスによる強制的なテレワークをきっかけとして、ジョブ型雇用を導入すべきだというマスコミ報道が目立つ。しかし、導入されるジョブ型雇用とは何か、メンバーシップ型雇用と何が変わるのかが判然としない。  ジョブ型雇用の導入とは、メンバーシップ型雇用の何かを変えようというスローガンと理解しておくのが正しい。スローガンで……[続きを読む]

2020.03.14 【書評】
【今週の労務書】『人材危機時代の日本の「グローバル人材」の育成とタレントマネジメント』

日本企業の課題明らかに  本書は、日本企業が「グローバル人材」を確保・育成していくうえでの問題点とその解決策を提言したもの。様ざまな要因から、優秀なグローバル人材が海外の企業を選択している状況にあると指摘している。  本書におけるグローバル人材とは、「グローバリゼーションを背景として、国境や国籍に縛られることなく自由にその才能を生かして移……[続きを読む]

2017.02.19 【マンガ・こんな労務管理はイヤだ!】
追い出し部屋

 いわゆる「追い出し部屋」への配置転換がテーマとなっています。使用者の配転命令には、勤務場所の変更を伴う転勤と、従事する業務の変更である配置換えの双方が含まれると解されています。職種が限定されているかどうか、就業規則等の根拠規定に基づき配転命令権が正しく行使されているか、がポイントです。[続きを読む]

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