『鉄道業』の労働関連コラム

2024.10.17 【主張】
【主張】罰則で防げぬカスハラ禍

 対象にならない言動は、許容されるとの認識を招きかねない――。経済同友会は、カスタマーハラスメントに関する意見書を公表し、雇用管理上の措置義務とすることには同意するとしつつ、罰則は不要との姿勢を鮮明にした(関連記事)。同時に消費者庁らが中心となって学ぶ機会をつくり、消費者としての倫理観を醸成することが必要、とも訴えている。  大手各社では……[続きを読む]

2024.07.11 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第73回 『電車たちの「第二の人生」』 梅原 淳 著/内田 賢

人間の“再雇用”に似たり  地方の中小私鉄ホームに見覚えのある電車がたたずんでいることがある。かつて関東や関西の大手私鉄で走っていた電車だ。本書はこのように新天地で活躍することとなった電車たちのドラマである。  本書の帯の文章が面白い。「前略、みなさん、いかがお過ごしですか。今は働く場所こそ変わりましたが、元気に走り続けています。再会でき……[続きを読む]

2020.04.28 【ひのみやぐら】
【ひのみやぐら】立ち止まりリスクを考える

 JR西日本の鉄道安全考動館は、2005年に発生した福知山線の事故を重く受け止めるため、二度と事故を起こさないという強い決意のもと設立された。「考動」という言葉は、一人ひとりがリスクを考え、安全を最優先する判断や具体的な行動をとってほしいという想いが込められている。  「考動」というのは、もちろん造語だが、安全やビジネス用語としてしばしば……[続きを読む]

2013.10.15 【ひのみやぐら】
【道しるべ】「異常」放置 同じ轍を踏まなければいいが

 朝礼や会議・ミーティングの場などで、安全チェックや改善措置の実施確認について念押しした事業場が多かったに違いない。JR北海道の「異常」放置を引き合いに出してである。 放置の実態は想像以上だった。レール幅の社内基準超過が定期検査で指摘されていたにもかかわらず、補修に着手しないまま放っておいた現場が267箇所にも上り、列車の脱線事故までひき……[続きを読む]

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。