『離職防止』の労働関連コラム

2024.11.07 【主張】
【主張】離職防止へ工夫凝らして

 令和3年春に卒業した新規大卒就職者の入社3年以内の離職率が、就職氷河期以来の高水準に上ることが、厚労省の集計で分かった(=関連記事)。採用した企業側が有効な対策を講じなければ、以後の世代でも高い水準が続く可能性もある。人手不足のなかでせっかく採用できた人材が早期離職につながらないよう、入社者に対するきめ細やかなフォローなど、定着対策を強……[続きを読む]

2024.10.31 【主張】
【主張】奨学金肩代わりは慎重に

 若手の採用難を背景として、奨学金の返済を支援する企業が増えている。日本学生支援機構の「代理返還制度」を利用する企業は、今年に入って2000社を超えた。小さくない債務を抱える新卒者には有力なアピール要素となるものの、ともすれば不公平感を招きかねない点には留意したい。企業にとっては社会貢献施策の一環だとしても、若手の目には単なる処遇差と映っ……[続きを読む]

2024.07.11 【主張】
【主張】タイプ3普及で職務給に

 初任給の大幅な引上げが相次ぐなか、富士通㈱は新卒採用にも「ジョブ型人材マネジメント」を拡大すると明らかにした(関連記事=学歴別初任給を廃止 30万円台でジョブ型採用 富士通)。2026年度入社から一律の初任給という考え方を完全に撤廃し、入社後に担う職務に応じて賃金を決める。文字どおり“即戦力”の獲得を狙うもので、採用した新人の月給は31……[続きを読む]

2024.06.06 【主張】
【主張】制度周知し介護離職防げ

 介護休業制度の個別周知の義務化などを盛り込んだ改正育児介護休業法が、5月31日に公布された。  来年4月から、家族の介護に直面した労働者がその旨を申し出てきた場合、自社の両立支援制度を個別に周知し、利用の意向確認を行うことをすべての事業主に義務付ける。40歳到達時など、介護に直面するよりも早い段階で情報を提供することや、相談窓口設置など……[続きを読む]

2024.03.16 【書評】
【今週の労務書】『静かに退職する若者たち』

その「本音」は本当か?  副題は「部下との1on1の前に知っておいてほしいこと」。101人の若手社員および人事担当者を対象に実施したヒアリング調査をもとに、若者の目線と立場から、早期退職やマネジメントのあり方などを論じている。  驚かされたのは、1on1の前に同期からどのような質問をされたのかを聞き、答えを用意しておく若手が相当数存在する……[続きを読む]

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