2012年2月配信の労働関連コラム

2012.02.27 【社労士プラザ】
社労士会ADRの利用促進/一宮労務管理センター 宮田 雅史

 労働関係調整法は「労働争議」について、集団的当事者間における「労働関係に関する主張」の不一致により争議行為が発生する可能性がある状態を含む概念として定義しているここでいう主張とは、労働契約等に基づく権利義務の存否や内容に関する主張(権利紛争)のみならず、当事者間合意による新たな労働条件の形成をめざしての主張(利益紛争)をも含む。  また……[続きを読む]

2012.02.27 【主張】
【主張】JAMの技能伝承事業に敬意を

 かつては輸出製品の花形ともてはやされた日本のテレビ製造各社が、韓国のサムスン・LGの両社に大きく水を開けられ、モノづくり大国の斜陽化が一般紙を賑わせている。悲観された各位は、本紙で紹介した「熟練技能継承事業」の記事をぜひご覧いただきたい(2月6日号6面)。底固くモノづくりの伝統が息吹いていることをご理解いただけるだろう。  企業が音頭を……[続きを読む]

2012.02.27 【書評】
【今週の労務書】『人事・労務担当者のための労働法のしくみと仕事がわかる本』

「解雇」の道は選ぶな  いわゆる労働法の解説本だが、読み進めてすぐに気付く類書との違いは「現場感覚」の濃さである。難解な条文を詳細に読み解くといった類いではなく、例えば解雇には相当うるさい反面、一般的に知られているより使用者の権利が広く認められていることを教える。  本紙連載の執筆当時も、徹底した使用者寄りの筆致に定評のあった著者。企業法……[続きを読む]

2012.02.20 【社労士プラザ】
未払い残業代請求を防ぐ/北九州中央社会保険労務士法人 代表社員 江口 勝彦

 労働者の権利意識の高まりや未曾有の長引く不況が原因なのか、退職や解雇といった労働契約の終了に伴う未払い残業代請求のトラブルが多発している。さらには、インターネットを通じて労働者のサポートをPRしている合同労組や弁護士・社労士などの存在が拍車をかけ、予断を許さないものとなりつつある。  未払い残業代請求のトラブルにおいて経営者サイドに悪意……[続きを読む]

2012.02.20 【主張】
【主張】定昇凍結は戦術的にも露骨過ぎ

 先月25日、経団連の米倉弘昌会長と連合の古賀伸明会長が、都内の経団連会館で会談し、12年春闘が本格スタートした。会談内容はのっけからけんか腰で、70年代後半から40年以上にわたって続いている「労使協調路線」から脱線するのではないかと心配させるものだったようだ。連合の給与総額を全員1%ベースアップせよ、という要求はひっ迫している経営状況か……[続きを読む]

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