2016年8月配信の労働関連コラム

2016.08.31 【社労士プラザ】
心身の健康をサポート/佳子社労士事務所 代表 宮沢 佳子

 当事務所は通常の社労士業務に加え、職場の健康対策にも力を入れている。そのきっかけが、5年前に参加した産業保健スタッフ向けの勉強会である。 勉強会は熱中症がテーマであり、東日本大震災の影響で節電意識が非常に高まっていた時だった。講義で印象的だったのが「仕事をする温度と生活するのに適切な温度は異なる」「室温が28度でも湿度や輻射熱等の関係で……[続きを読む]

2016.08.31 【書評】
【今週の労務書】『人事評価で業績を上げる! 「A4一枚評価制度」』

経営方針に沿う行動促す  時々刻々と経済情勢が変化するなか、旧来の人事評価制度を漫然と運用することに警鐘を鳴らすのが本書。評価の公平性は切り捨てるべきなどと歯切れが良すぎるきらいはあるが、人事評価の目的を業績向上に絞り、制度を社員の行動を促すツールと捉える視点は徹底している。  評価項目を業績向上につながる行動に限定し、経営方針に即した働……[続きを読む]

2016.08.29 【書評】
【今週の労務書】『女性活躍「不可能」社会ニッポン 原点は「丸子警報器主婦パート事件」にあった!』

"主婦パート"こそ問題 "女性活躍"とかまびすしい昨今、問題の焦点から目をそらすべきではないとして編まれたのが本書。非正規労働という働き方(働かせ方) がそうであり、なかでも絶対多数の「主婦パート」を理解して初めて課題解消に近付けると著者は説く。女性管理職比率の向上というトリックに惑わされるべきではないと手厳しいが、一読を勧めたい内容だ。……[続きを読む]

2016.08.29 【主張】
【主張】固定残業手当制へ包囲網

 「固定残業手当制」が、ブラック企業の代名詞となりつつあり、これを運用している企業は制度廃止を検討すべき時期に来ている。 昨年10月に施行された若者雇用促進法に基づく指針によると、固定残業手当制に関する情報の明示を求人企業に義務化している。長時間にわたる時間外労働をさせているにもかかわらず、固定額以上支払わない企業が少なくないためである。……[続きを読む]

2016.08.26 【書評】
【今週の労務書】『小さな会社の女性社員を雇うルール』

長期活用へのシフトに 本書は、今も「世帯主=男性」を基幹人材と捉えている会社をターゲットに、女性を長期活用するための態勢整備をイチから説いている。ポイントは出産・育児による休業などをあえて3大リスクと捉えている点で、法定ルールを紹介しながら、課題克服のための対応・対策を考えていく。中小企業向けと割り切っているため、受給可能な助成金などの情……[続きを読む]

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